寒さに震えていた。
何となく心の中が少しばかりグッタリしていた。
誰かが手をつないでくれれば、
それで良い気もした。
闇の中に浮かんだ灯りは、
森の中への入り口の様に思えた。
薄暗い公園の片隅で、
独りでそんな想像をしている
自分の気弱さを笑った。
作り笑いは苦手だけれど、
ポケットの中に手を突っ込んだままじゃ
どうにもならない。
今はまだ誰も私の手を取って
その熱を感じてはくれないけれど、
とりあえず前へ差し出してみよう。
**この写真は身近な人へのメールに
新年の挨拶として送りました。